建設コンサルタントのキャリア開発を考える時、周りの人間の価値観に流されないことが重要になります。

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例えば技術士取得等を例に挙げて考えると
よく、地場コンサルタントの若手から、「私は大手ではないので技術士は取得できません」というような話を聞きます。
確かに、技術士を若くして取得する人は、大手、中堅レベル以上の会社の方が圧倒的に多いでしょう。

しかし、実際は、大手建設コンサルタントでも会社が大した支援をしれくれるわけではありません。
むしろ大手企業勤務者の方が、通勤時間も残業時間も長く、勉強できる時間は少ないのが普通です。
大手の方がよい業務経験を積める点はプラスですが、現在の試験制度は業務経験の影響は少ないです。

若くして技術士に合格する人が多い最大の理由は、周りの人の意識の違いと言えるでしょう。
大手コンサルタントでは、30代で技術士を取得するのが普通で、技術士は持っていて当たり前です。
逆に40代で技術士を持っていなければ、社内でよい扱いを受けません。そのため、みんな必死で勉強して取得しようとします。

一方、地場の会社の多くは、技術士は社内に数名で、それも元大手の60代の場合も多いと思います。
現役社員は技術士取得に無関心で、自主勉強もしない人が多くを占めているでしょう。
技術士の勉強でもしていようものなら、茶化されたり、「どうせ無理だからやめておけ」 などと、ありがたいアドバイスをされたりしてしまいます。
そのような環境にいて、周りに流されない人は少数派でしょう。

ですが、今は、ネット等や通信教育で勉強方法等なの情報がいくらでも入る時代です。
中小企業でも、周りに流されずに技術士を取得する人は、たくさんおります。
30代くらいに、技術士を取得できれば、地方の地場企業では、仕事面でかなり有利になりますし、社内で尊重される場面も多いと思います。
仮に、技術士を取得しても社内で評価されなければ、転職すればよいだけです。
 技術士があれば、いくらでも良い転職先はあります。

 ほとんどの人は、「みんながこっちに進むからこっち」というような意思決定をしています。
 自分で考えて、キャリア開発を進めていると、周りの常識とは反対の、あるいは周囲の人から理解不能な決断をしなければならない時が来るでしょう。
 その時に、自分を信じて行動できるようになるためには、日頃から周りの考えに流されない訓練を積んでいく必要があります。

こちらの記事も参考にどうぞ。「技術士もRCCMを取得しておいた方が建設コンサルタントの転職に有利」(弊社別サイトへ移ります)

建設コンサルタントのキャリア開発