別コラムでは、国内における道路など延長が長いインフラは、民間ではコントロールできない事業リスクが大きく、PFIは有効ではない話をしましたが、国内PFIで将来有望なものは何か考察してみたいと思います。
条件として

①事業リスクが限定されていること
特に用地確保や合意形成の問題が少ないこと、つまり、延長の長いものはそれだけリスクが大きくなるので、スポットな施設、また、延長の長いものでも既存の道路上など公共用地内であれば可能性はある。

②投資回収期間が短いこと
投資開始から収益発生期間が短いこと、早期供用可能なこと
費用に対して収益が大きいこと、需要過多であること

③行政にノウハウがない分野
計画、施工から運営管理などを効率的に事業を行うためのノウハウが民間側に蓄積されているもの、個人的には、発電施設、大都市分野の新交通システムあたりも有望な分野と思われます。

また、事業リスクを軽減するような法整備(土地収用等)、および政府系金融機関による出資および劣後ローンのようなプロジェクトファイナンスの仕組みにより有望分野の状況も変わってくると思われます。