欧米の公共土木の発注は、ユニットプライス方式(単価契約)がほとんどです。

 ユニットプライス方式入札とは、行政から入札希望者に提示された数量表に工事単価を記入した計算表を入札するものです。

 以下、数量表のイメージ(実際は何十も工種がある)

  ①舗装工(仕様○○)  × 数量1500㎡ ×(   )単価 = ××(金額)

  ②防護さく(仕様○○)× 数量2000m ×(   )単価 = △△(金額)

  ③     ・                      ・

  ④     ・                      ・

  ⑤     ・                      ・

                         合計金額: □□ 

※この中で、単位は、㎡や延長(m)、個、一式の場合はLS(ランプサム)、実費精算という工種もあったります。

※自社施工せず、下請けに発注する工種に、下請け先を記入させる発注者(カルフォルニア州)もあります。

※別途、利益率や、予備費、リスクなどを記入させる発注者もあります。(フランスなど)

 落札者は、合計金額のもっとも低い業者になります。

 契約は、各工種の単価で契約します。

 実際に施工が始まると、毎月、出来高に併せて、施工監理者(ザ・エンジニア)が検査し、契約された工種の単価×出来高で、計算された金額が毎月支払われます。

 日本の場合は、総価一括の契約のため、入札時点では、金額だけを書いた紙を入れます。

 最低価格(総合点等)の業者が落札し、その金額で一括契約となります。

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