人の不幸は蜜の味?建設コンサルタント業界編

「人の不幸は蜜の味」という言葉があります。以前科学系ニュースで見たのですが、人間の脳構造は、他人(同性)の失敗や挫折を見ると、喜びを感じる部位が反応するそうです。例え親しい友人の挫折であっても同様で、男性にその傾向が強いという話でした。

太古の昔から、人間は集団内で立場がより上位になる方が、生存にも子孫を残すにも有利なはずで、他人の挫折に喜びを感じてしまうものなのかもしれません。
個人的な予想ですが、恐らく、自分の潜在的脅威にならない下位者あるいは、劣っている人の挫折より、上司や出世頭の挫折には、より喜びを感じるはずです。その方が、自分が有利になるからです。
実際に、世の中は、エリートが挫折する話は大好きですよね。

個人的な、「人の不幸は蜜の味」(=人の成功は面白くない)を感じた経験を書いてみたいと思います。

私が、新卒から10年以上勤務した建設コンサルタント会社を中途退職する頃の話です。
私が退職してから3年後に会社は、解散するのですが、その頃は、会社はかなりダメになっていたのですが、まだ危機意識の低い人が多数でした。

当時33歳、会社の最年少記録で技術士合格し、道路部の部長に抜擢予定という状況で、突然の辞表を出したので、私が大手コンサルにヘッドハンティングされたと信じ込んでいる人が大勢いました。
しかし、私は、退職後に就職せずに、1,2年は経営マネジメントの勉強をしようと考えておりました。
就職しないと言っても信じてくれない人が多く、「本当は内定貰っているんでしょう」とか「どうやって転職先を見つけたのか」などと質問してくる人もおりました。

そこで、「会社を見捨てて大手に転職する裏切り者」というレッテルになり、冷たい目線がありました。嫉妬というか、みんな面白くないんですね。

いよいよ退社間近になって、本当に私がどこにも就職しないで、無職になると分かったら、
「本当に無職になるのかw」という感じで、嬉しそうに、上から目線で説教してくる人が何人もいました。
内容は、「世の中そんなに甘くない」、「今以上の会社には絶対に転職はできない」、「技術士なんて持っていても意味はない」、「職歴に空白ができたら、どこも君を雇う会社はない」、「経営の勉強なんてしても無駄」「若い奴は、文句を言わずひたすら働け」、など、これまでに同じようなセリフを何度聞かされて来たことか。
「君みたいな上司をたてない礼儀知らずは、どこでもうまく行かない」なんてのもあって、これは半分当たっています。(笑)

こうやって人を過小評価して、他人の夢を壊してまわる人は、ドリームブレーカーと呼ばれるらしいです。何を根拠に言っているのか?
既に決めたことであり、別に相談しているわけではないのに、リスクを取って挑戦しようとしている人に対して、一生懸命、ありがたい助言をしてくれます。
親身なふりをして、挫折したと決めつけて、鬱憤を晴らしたり、不安にさせて楽しんでいるようにしか見えませんでした。
※でも何かの本でドリームブレーカーは、「挑戦しない自分を正当化するためにやっている」との説を見ました。そっちの方が正解のような気もします。

退社後ですが、会社関係の飲み会などに結構呼ばれていました。
当時の飲み会は、退社組と残留組が混じって変なテンションだったことを覚えています。
私も暇だったので、たまに参加していました。
そこでは、後輩に、「プロボクサーを目指しているって本当ですか?」とか、「ラーメン屋で修行しているらしいですね」なんて、本気で聞かれて驚きました。
無職の人をネタにして楽しんでいるんですね。
誰か知りませんが、面白いガセネタを作るものです。

会うたびに、近況を聞かれて、「無職でマネジメント勉強をしています」と答えると、「こんな生活を続けていては、取返しがつかなくなるぞ」、「早く就職しろ」という人がいて、無職という立場をそこまで恐れているのが理解できませんでした。肩書がない点が不安になるのでしょうか、本人は、挫折感は全くなく、当時独身で気軽かつ、とても充実していたのですが。。。。

そして、2年にも及ぶ夢のような勉強生活(無職)のあと、大手コンサルタントに中途入社できました。
2年も無職で、挫折したと決めつけていたら、まさかの大手コンサル入社で、就職報告でも、くやしそうな、面白くなさそうな反応がありました。
そして、「大手は激務だ」、「優秀な人がたくさんいて競争激しいからどうせ務まらない」
などとネガティブ情報を吹き込む人もいます。
先輩に近況を聞かれて、「○○(大手コンサル)で働いています」と答えたら、いきなり「それがどうした!」とキレられたこともあります。
また、飲み会のお誘いも、全然なくなってしまいます。

ちなみに、私が、大手コンサルタントに転職した理由は、マネジメント部門があるのが大手しかなかったためで、ステータスで選んだ訳ではありません。

そして、大手コンサルを数年で退職し、独立する時も、予想通り、同じような状況が繰り返されました。「商売は、そんなに甘くない絶対失敗するぞ!」みたいな話ですが、その頃は、過小評価のレッテル貼りも慣れていました。

それまで、気が付きませんでしたが、他人との相対的なステータスや収入等を、気にしている人が多いことに気づきました。
そして、挫折すれば喜び、成功すれば面白くないと一喜一憂しています。

元同僚が挫折しようが、成功しようが、自分の生活と関係ないと思うのですが、どうしても相対的に見てしまう人が多いようです。