努力とは苦しむことと同じではないということ

キャリア開発というのは、長期的な取り組みが必要です。

 例えば「1,000km先の目標地点まで徒歩で行け」と言われたらどうしますか?

 まず、地図を用意し、到達するのに最適なルートを確認し、踏破計画を立てると思います。それに伴いお金、装備等もいろいろ準備するでしょう。
 何より体を鍛えて、体調を整えると思います。
 また、スタートすれば、確実に目標に到達するには、無理をせず、計画通りに着実に進むのが一番であると思うはずです。
 キャリア開発も同じなのです。

 しかし、なぜか、自分の人生キャリアに関して、このような段取りができる人は少ないと思います。
 多くの人が、あまり考えずに、地図も持たず、大した準備もせずにいきなり全力疾走してしまいます。
 1,000㎞先に到達地点があるにもかかわらずです。
 そして、すぐに疲れ果てて座り込んでしまいます。「俺はこんなに苦しんで努力したけどダメだった」でも一生懸命努力したので満足感一杯です。
 また、思い出したように立ちあがり、全力疾走し、また座り込んで。。。
同じことを繰り返し、いつまでたってもたいして進んでいない。

 こういう感じの人が多いと思います。
 全力疾走する前に、しっかり計画、準備して、実行すればきっと目標には到達できたでしょう。しかし、自己満足だけの間違った努力によって本来の潜在能力が発揮できずに目標に達成できずに人生が終わるというのはもったいない気がします。

 日本の場合、スポーツマンガやドラマなどで、地獄の特訓をして短期的に強くなるというような話が多く、また、結果より過程(どれだけ苦しんだか)を重視する文化があります。

 よく、建設コンサルタントにおいて、どれだけ努力したかについて、何日徹夜したとか、何時間残業しましたなどの話が出る場合が多いのですが、努力=苦しむこと というような意識があって、どうしても「どれだけ苦しんだか」の自慢になってしまいますし、失敗しても、とりあえず「3日徹夜して頑張ったのですがダメでした」と言えば言い訳になるようなところがあります。
 
 本当の努力とは、目標達成のためにもっとも効率的な方法をとること だと思います。
 決して苦しむことと同じではありません。

 また、過程より結果(成果)を重視すべきなのです。

 努力に対する意識を変えて、どのような場面でも一番良いやり方を自分の頭で考えて進めるようにしましょう。

 どれほど、制約条件があってもやり方はあります。