私自身は建設コンサルタントで良かったと思っています。
お勧めかと言われると、YES、NOでは答えられません。やる気と適性を持った人には、勧められます。
以下に、良い点と悪い点を整理します。(建設コンサルタントの技術者について)
参考にして下さい。

(こちらの記事も参考にどうぞ。「建設コンサルタントの新入社員が5年で一人前になる方法」※弊社別サイトへ移ります)

(1)良い点

①企画・計画など公共事業の上流分野に関わることができる

世の中、いろいろな仕事がありますが、企画や計画のような、仕事はなかなかつけません。希望者が多く競争も激しいからです。
ゼロから形は決めていくことは知的に楽しい作業であることは間違いないです。
ただし、実際は、泥臭く、膨大なデータの調査や検討を得て、社会的に最適なものを決めていきます。かっこいいことばかりではありません。

②設計したものが形になる

自分の設計したものが、形に残る仕事というのも少ないでしょう。
私も設計した道路を完成後に、見に行きましたが感慨深いものがありました。

③自分の裁量でプロジェクトをコントロールできる

建設コンサルタントの業務は、行政より~調査、~設計といった形で委託されます。
業務の担当者は、業務のコスト、工期、品質といったものを自分の裁量でコントロールします。(もちろん管理技術者と照査技術者の監視と指導があります)
このため個人により結果に大きく差が出ます。裁量が大きく業務をコントロールできるというのは、やりがいでもあり、建設コンサルタントの仕事の良い点でしょう。

④個人の能力の差がはっきり出る

建設コンサルは、個人の能力によって結果に差がはっきり出ます。
結果と言うのは、業務の品質、顧客の評価、工期、売上や利益などです。
私の場合、集団から浮きやすい性格で、人によっては、生意気で不真面目という印象を与えるらしいのですが、こうした点は、結果を示すことで解消することができます。

逆に礼儀正しさと性格に自信があるけど、実力は?という方は、向いていないです。

⑤業務ごとに課題が違うので、飽きにくい

建設コンサルでは複数の業務を同時に行います。また、業務ごとに場所も内容も違います。
私がこれまでやってきた業務でも、地方の高速道路の計画、インターチェンジの詳細設計、都市部の住民参加型の道路計画、欧米の公共調達制度の研究、建設マネジメントの研究など、多岐に渡ります。
いろいろやれるところが良い点です。
(業務の多様性は、会社によって違う点を注意してください)

⑥いろんな所に行ける

 建設コンサルタントは打ち合わせや調査での出張が多いです。私も日本国内はもちろん、海外にも多くいっています。
いろんなところに行ってみたい人はよいでしょう。
出張も最初のうちはよいですが、あくまで仕事であり、そんなに楽しいことはなく、むしろ面倒ですが、出張がまったくない仕事というのもつまらないでしょう。
また、地方コンサルや、支社独立制の会社の場合、出張は少ないでしょう。

⑦転職しやすい

建設コンサル業界は、人材の流動性の高い業界と言えるでしょう。
中高年でも経験と技術士を持っていれば、転職で困ることは少ないですし、収入はそれなり確保できます。

他のつぶしのきかない業界のサラリーマンなら、会社が嫌で仕方が無くても我慢するしかないでしょうが、建設コンサルタント業界は、転職がしやすいことは魅力の一つです。

次に「悪い点」につづきます。

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