建設コンサルタント業界においては、将来について、悲観的なものが多いようです。
経営に関わる人間として、一番よくないことは、経営状況がよくないことを、景気や市場、政治など外部環境のせいにしていることです。
(こちらの記事も参考にどうぞ。「建設業は特殊か?科学的経営管理の必要性」※弊社別ブログへ移ります)
私は、10年以上勤めた建設コンサルタントが、経営破たんし解散した経験がありますが、時代の流れを読まず、何年経っても有効な手が打ち出せず、人件費の削減を繰り返し、根拠のない希望的観測と精神論で乗り切ろうとする姿をみてきました。
結局、若手の人材は見切りをつけて次々に退職し、足元から修復不能となっていきました。
景気というのは良い時も悪い時もあります。
また、景気の悪い時でも伸びている企業もあります。
経済や産業も、自然の摂理で、成長期と縮小淘汰の時代、また成長という大きな流れがあります。
経営者は、大きな時代の流れを見据えて、足元をしっかり固めた、根拠のある経営をすべきでしょう。
ということで、次より建設コンサルタントの将来と、大きな流れについて根拠を押さえながら考察していきます。
建設コンサルタントの将来
- 1.建設コンサルタント業界の将来を見据えること
- 2.建設コンサルタントの将来市場規模はどうやって決まるのか
- 3.社会資本投資規模はどう決まるのか
- 4.将来の社会資本投資規模はどうなるか
- 5.社会資本投資の中身のどのように変化するのか
- 6.建設コンサルタント業務の発注主体の将来
- 7.今後の建設コンサルタントの成長分野は?
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