建設コンサルタントとは、社会インフラの調査・計画・設計を行うものであることから建設コンサルタントの顧客は、主に官公庁になります。
「建設コンサルタント関係5団体受注実績h19」による顧客内訳を見てみると
顧 客 | 比率(%) | 受注額(億円) | 備 考 |
国関連 | 40% | 2,794 | 旧公団、財団、社団、事業団含 |
地方自治体 | 38% | 2,634 | 公社含む |
公益事業 | 7% | 492 | 電気ガスなど |
民間 | 10% | 669 | |
国内合計 | 95% | 6,589 | |
海外 | 5% | 313 | |
合計 | 100% | 6,902 |
出典:建設コンサルタント白書h21
国と地方自治体の内訳は
顧 客 | 内訳 | (億円) |
国関連 | 国交省関連 | 2,514 |
その他 | 280 | |
地方自治体 | 都道府県 | 1,407 |
政令指定都市 | 243 | |
市区町村 | 984 |
以上に示す通り、ほとんどが公共機関が顧客となっています。
民間受注が、669億円と全体の10%程度ありますが、詳細な内訳は不明です。
一部、プラント施設関連などあるでしょうが、公共事業関連のゼネコンからの受注など、公共事業の間接受注が主だと思われます。
建設コンサルタントの現状(2010年)
- 1.公共投資の状況と建設コンサルタント市場規模
- 2.建設コンサルタント業者の数
- 3.建設コンサルタントの従事者数
- 4.建設コンサルタントの生産性
- 5.建設コンサルタントの経営状況(収益性)
- 6.建設コンサルタントはつぶれにくい(安全性)
- 7.建設コンサルタントの顧客の内訳
- 8.建設コンサルタントの部門の内訳
- 9.建設コンサルタントの入札契約方式の変化
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