建設コンサルタント業界は自主学習を軽視しすぎ

社員教育には、「OJT」、「OFFJT」「自主学習」の3種類があります。
OJTは、「実務をしながら覚えていくこと」、OFFJTは、「会社で行う実務外の研修会や講習会などの勉強」になります。
 そして、自主学習は、「自分のプライベートな時間に、自主的に行う勉強」のことです。

 建設コンサルタント業界の社内教育は、ほとんどがOJTであり、OFFJTなどは、たまに講習会に参加する程度かと思います。CPDポイントのためとか、仕方なく講習会に参加している人も多いのではないでしょうか?
 自主学習は、会社には強制する権利はありませんし、サラリーマン時代に「仕事しろ」はいつも言われますが、「自主学習しろ」と言われた記憶はありません。
 そのため自主学習をやらない人は、全くやりません。その場合、ほぼOJTだけで、実務能力を身につけることになります。
 自主学習しない人でも、OJTだけで5年目くらいまではそれなりに伸びますが、大体がその後が伸び悩みます。
そのまま、40過ぎになれば、大体が自称実力主義のおじさんになってしまいます。

 自主学習の重要性ですが、メジャースポーツのプロの一流選手を例に考えてみましょう。
 年間数十億の報酬を稼ぐスター選手は、試合等で実働している時間はわずかです。しかし、その100倍以上の時間を能力向上に費やしているでしょう。彼らはトレーニング、睡眠、食事に至るまでがすべてが練習と言えます。それがプロというものです。
 逆に、練習をせずに、試合だけして一流になれた人は皆無だと思います。
 高付加価値な仕事ほど、実務と学習(練習)の比率で、学習の部分が大きくなります。

 では、建設コンサルタントにおいて、実務だけやっていて一流になれるのでしょうか?

 建設コンサルタント会社は、最終的には成果品を納入して報酬を得ています。
中堅レベル以上の会社では、技術者一人あたり3,000万くらいは売上げます。
建設コンサルタントの成果品は、報告書、図面等ですが、物理的には、紙とDVDディスクで、そのものの原価は数千円です。
 顧客は、なぜ、紙とDVDディスクに、3,000万円もの大金を支払うかと言えば、その中に入っている情報に支払っているのです。
 つまり、ゼロから3,000万円の価値を生み出していることになります。

 他の士業やコンサル業界からみたらうらやましい限りです。

 個人的には、これほどの高付加価値を生み出している産業にしては、日本の建設コンサルタント業界は、自己投資、自主学習の軽視が激しく、また、時間や投資金額もまったく足りていないと思います。
 
 逆に自主学習をやらない人が多いということは、チャンスも多いということです。

実務で忙しすぎて勉強する暇がないという話はよくありますが、それでも勉強する人はしています。
毎日少しでよいのです。
自分で工夫して、時間とお金(書籍等の自己投資)を確保して確実に進んでください。